この家はもと町田市三輪町1601番地にあった萩野磯吉氏の住宅であり、萩野家より町田市に寄贈され、昭和49年に移築復元された。萩野家は笠間藩の医家を出目とし、当地に移り幕末まで医家であった。現在、旧所在地付近は閑静な農村であるが、屋敷前の道はもと町田に抜ける往還として人通りが多かった。
茅葺入母屋々根のこの家は桁行(はたゆき)六間半、梁行四間半の大きさで、後方に杉皮葺の風呂場と便所を突き出しているが、家の向きは農家と違って妻入りであり、内部の間取りも町屋と似た所がある。すなわち、前側二間が町屋風の土間と「調合座敷」、その後方には左手に二室の座敷、右手に家族生活のための「中の間」と台所土間をとる。また前側の土間の戸締りには町屋の揚戸が使われている。
家の年代は幕末期と推定されるが、外観、内部ともに整い、町屋の造りを取り入れた農村部の医家の建物として類例の少ない民家である。
| 入園料 | 無料 |
|---|---|
| 時間 | 6時〜18時(7月は19時まで) |